

★★
最も映画化に向かないゲーム
既視感のある映像や展開のオンパレードで、アクション映画が好きな人には特に辛いだろう。
ドラッグの幻覚として翼の生えた怪物が現れるのは一見新鮮味があるが、やはり『コンスタンティン』を思い出させるし、あのインパクトを越えることもない。
スローモーションもただ使えばいいという物ではない。
「なぜここで?」というタイミングの悪い所で使っても逆効果なだけだ。
雪の舞うニューヨークのロケーションは綺麗だが、それ以外に観るべき所はほとんどない。
マックスが瀕死の状態からドラッグを飲んで覚醒する展開は面白いが、銃弾を浴びても死なないような不死身の体になるのは設定としておかしいんじゃないだろうか。
悪役のルピーノは一発で死んでしまうのだから。
また、副作用が出ずに覚醒できるのはたった1%だったはず。マックスがその1%に当たることを伺わせる描写なく、いちかばちか試してみたら大丈夫でしたでは、ただのご都合主義だ。
もともと、あまたのアクション映画の影響を受けて作られたゲームだ。
それを映画化すればこうなるのは必然か。
マーク・ウォールバーグのファンでもなければ、さらに辛いだろう。
ちなみに、オルガ・キュリレンコ目当てで観るのはやめた方がいい。
この作品の撮影は『007/慰めの報酬』よりも前だったようだ。
序盤であっけなく消える役どころなのも、それなら納得だ。
今だったら、妹ではなく姉の方に配役されていたかもしれない。
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もともと上映館は少なかったのですが、その少ない中、自宅と通勤経路近辺で、いよいよ今日で平日夜の上映がなくなってしまうので、駆け込み...
2009/05/09(土) 08:30:55 | 尼崎OSよ永遠なれ

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