スペース・モンキーズの映画メイヘム計画
まじめにふざける映画批評。基本的にネタバレ注意。
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パラノーマル・アクティビティ
パラノーマル・アクティビティ



この映画が怖くない理由


まずひとつ目は、怪現象に一貫性がなく、場当たり的な点である。
例えば、夜中に大きな物音が鳴る。その場では何なのかわからなくても、後々理由を明らかにしていかないと、ただ観客をビックリさせるだけの意味しか持たなくなる。
それでは怖がらせているのではなく、驚かせているだけだ。
テレビをつけたり、写真を屋根裏に置いたり、シーツをフワッとさせたりも同様である。

ケイティにとりついた悪魔は、なぜ最後にカメラに向かって吠えたのか。
これもまた、観客を驚かせるためだけにやっているようにしか見えず、興覚めだ。
悪魔がカメラに撮られるのを嫌っていたという解釈もできるが、それならもっと早い段階でカメラが壊されてもいいはず。
そうすれば、今度は違うカメラで、見つからないように隠しながら撮ったりと、ドラマも生まれるだろう。


観客の心理と、登場人物の行動が一致しない点もあげられる。
何かが寝室に入って来ているのではないかと思い、床に白い粉をまく。足跡は部屋に入るだけで出て行った形跡がない。
では部屋にまだ居るのか?だとしたら部屋で何をしているのか?それとも違う場所から出ていったのか?
次はそれらを調べるべきだと思うのだが、放ったらかしのまま物語は進む。
そんな部屋で、またよく寝ることができるな・・・と、呆れる。


そして、この映画には、殺るか殺られるかの生死をかけたせめぎ合いがない。
最初のうちは、冗談半分のミカにイライラしながら観るのもいいが、マジになるタイミングが遅過ぎるのだ。
ケイティが何と言おうと力づくでもこの家から逃げないといけないし、そうすることで相手も逃がすまいと本気になり、逃げる方も本気になる。
そうしたガチンコのぶつかり合いが悪魔モノの醍醐味なのでは?
これが、この映画が『エクソシスト』などの傑作の足下にも及ばない最大の理由であると考える。


家の造りが日本と違うからとか、文化が違うからとか、怖くないのはそういう理由ではないだろう。
その辺は想像力で補うものだ。
実際に海外のホラー映画に傑作はいくらでもあるし、逆に日本のホラー映画が海外で受け入れられたりしているのだから。


悪魔は彼らを弄んでいたのだが、なかなか本気で逃げないので、つまんなくなってサクッとやっちゃったのだ。


ただ、POV映画に定点カメラという要素を入れた点は面白い。
早回しをしても、女性が何時間もジッと立っているシーンなんかは不気味な雰囲気を醸し出している。




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