スペース・モンキーズの映画メイヘム計画
まじめにふざける映画批評。基本的にネタバレ注意。
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パブリック・エネミーズ
パブリック・エネミーズ
★★★★


私はコレ(小指)で強盗を辞めました


大恐慌時代、利益を独占する銀行に対してアメリカ国民は鬱憤を募らせていた。
その鬱憤を代わりに晴らしてくれた男、ジョン・デリンジャーは、捜査局のつけた「民衆の敵No.1」というあだ名に反して、民衆にとってはヒーローのような存在だった。
白昼堂々、銀行を襲ったり、捕まっても脱獄を繰り返す大胆さや、一般客の金には手を付けない義賊としての姿が民衆の心を捕えた。

当時の人の言葉が、ジョン・デリンジャーへの感情をうまく言い表している。
「彼がやったことはいいとは思ってはいない。でも、あっぱれじゃないか。」


そんなデリンジャーの物語を、同じく不況にあえぐこの時代に、(マイケル・)マン汁たっぷりの男臭さ全開で描く。
ただ、民衆のヒーローとしての側面よりも、徐々に終焉へと向かっていく哀しき男の姿を主軸としている。

敏腕捜査官のパーヴィスによって、少しずつジワジワと追い詰められていく。
仲間が殺られ、次第に逃げ場が狭まっていく焦燥感。

いつまでも危険な銀行強盗にこだわる彼は、競馬のノミ屋など効率の良い犯罪に鞍替えする仲間からも孤立していく。

そして、愛した女性ビリーさえも足枷になってしまうという皮肉。
それでも見捨てることなく共に逃げようともがき、死の間際まで愛を貫く姿に男としての魅力が滴る。


捜査官パーヴィスも単なるヤリ手ではなく、新しく赴任してきたベテラン捜査官(ラストでおいしい所をかっさらっていく)に苦汁を舐めさせられる場面が多々あり、この辺りの描写が人物を魅力的にしている。
暴力による尋問を受けたビリーを気遣う男らしさにもジュンとする。


破滅へ導く女の代名詞となった「赤いドレスの女」は、街灯のせいで赤く見えただけで、実際に着ていたのはオレンジのドレスだったと言われている。
この映画ではその辺りもきちんと描いている。


ジョン・デリンジャーのやったことは確かにいいことではない。
それでも最期まで仁義を尽し、愛を貫いた姿に惹かれるのだ。




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