
★★★★
妖怪チェンジリング
戻って来たのは自分の子供ではないと正当な抗議をするクリスティンに対する警察のやり口がゾッとする。
子供がいなくなっている間自由を謳歌していたに違いない、戻って来た子供が邪魔で育児を放棄しようとしている、などと逆に罪悪感を植え付けようとする。
また、医者を使って、自分の子供もわからない程頭がおかしい女だと近所に言いふらし、周囲から孤立させる。
これらはモラルハラスメント、パワーハラスメントの典型的な手口であり、加害者が権力者であったり社会的に高い地位にいたり、外面がよかったりすることが多いために、周りからは被害者の方がおかしいと思われ、ますます窮地に陥るという悪質性がある。
今回のケースで特筆すべきは、牧師、弁護士、殺人事件の捜査にあたった刑事と、有能な協力者に恵まれたことだ。
それらが一人でも欠けていたら、このような結果にはならなかっただろう。
しかし、この母親が信念を捨てずに最後まで抵抗を続けたことが希望へと繋がったのは言うまでもない。
一人の女性の行動が、協力者を招き、民衆の反警察感情を表出させ、歴史的な改革劇へと発展したのだ。
主人公の視点から始まり、やがて様々な人物の視点へと拡げながら進んでいく物語を、地に足の着いた重厚さでまとめ上げたイーストウッドの演出力に圧倒されりング。
ちなみにチェンジリングというのはヨーロッパの伝承で、フェアリーやトロールなどが、さらった人間の子供の替わりに置いていく妖精の子供のこと。
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[チェンジリング] ブログ村キーワードチェンジリング(原題:Changeling)キャッチコピー:どれだけ祈れば、あの子は帰ってくるの?製作国:アメリカ製作年:2008年配給:東宝東和ジャンル...
2010/02/04(木) 22:53:46 | 映画を感じて考える〜大作、カルトムービー問わず映画批評
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