スペース・モンキーズの映画メイヘム計画
まじめにふざける映画批評。基本的にネタバレ注意。
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重力ピエロ
重力ピエロ
★★★★


ファミリータイズ


強姦、殺人、連続放火、事故死、癌と、決して明るくないことばかりをモチーフにしているのに、不思議な温かさに包まれた作品だ。
それは揺るぎない家族の絆が根底にあるからだろう。

家族であることに、血が繋がっているかどうかは関係ない。遺伝子レベルの繋がりよりも、大事なのは相手への思い遣りである。言葉にすると当たり前の事だが、それを色々なエピソードの積み重ねでさりげなく描いている。

遺伝子的な繋がりの薄さ。それを際立たせる為に、強姦犯との間に産まれた子供という、極端な設定を与えられた弟。容姿端麗であるとか、絵の才能だとか、本来なら喜ぶべきはずの遺伝に悩まされるのが皮肉だ。
そして、その犯人を殺すというこれまた極端な出来事で、家族同士の繋がりが際立つ。

また、特筆すべきは強姦犯の虫酸が走るほどの腹立たしさ。
屁理屈にもならない詭弁を、時に穏やかに、時に声を張り上げて、演技がかった口調でベラベラ喋る様は、当事者でなくとも生かしておけないレベル。


終盤、春が嘘をつく時に、育ての父親(こういう書き方はイヤだが、区別するため)と同じように癖で、唇を触る。
このシーンが家族の在り方を全て物語っている。


サーカスのピエロの件や、父親のセリフ「一緒に遊んで来たのか?」の使い方など、映画化における構成の組み替えも巧みで素晴らしい仕上がり。それはまるで、感情のパズルが組み上がっていくようだ。




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