

★★★★
すべて彼女のための苦労
この作品はフランス映画『すべて彼女のために』のリメイクだ。
オープニングを始め、同じシーンを同じ構図で撮るなど、その忠実さにまず驚かされる。
そこに加えて、計画通りに逃げることが出来たオリジナルに対し、本作は予期せぬアクシデントを盛り込むことでよりサスペンスフルになり、より主人公のクレバーさが際立つようになっている。
体ではなく頭を使って逃げる主人公のキャラクターをさらに掘り下げた良リメイクと言える。
愛する者を助けるために法を侵す主人公には賛否あるだろうが、自分も同じ立場に置かれたら同じ行動を取るだろう。
プリウスに乗って(アメリカでは善良な市民の象徴)馴れないことをする主人公に感情移入しまくりだ。
オリジナルでは逃避先が警察にバレてしまい不安を感じさせて終わるが、本作ではうまく欺いて行方を眩ませる。
この、希望を残したエンディングがいい。
そして、黙って地図を見つめる父親。言葉少なな親子関係もまたいいんだ。
オリビア・ワイルドという最大のトラップも用意されていたが、うまくかわしたね!
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これは面白かった。
2011/11/28(月) 23:00:48 | だらだら無気力ブログ!

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