スペース・モンキーズの映画メイヘム計画
まじめにふざける映画批評。基本的にネタバレ注意。
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ピラニア3D
ピラニア3D
★★★★★


ピラニアと共に80'sホラー復活


能天気お下劣ホラーに求める全てがここにある。

ビキニにオッパイに肉片にイケてない主人公に憧れのガールフレンドに自分勝手なバカ男に言うことを聞かない子どもに・・・。
観客を楽しませることにトコトン徹した作品!
80'sホラーの正しき復活!


キャストも80'sファンには堪らない。
オープニングで最初の犠牲者となるリチャード・ドレイファスは『ジョーズ』と同じ出で立ちで登場し、同じ歌を口ずさむ。
『スタンド・バイ・ミー』のジェリー・オコンネルはノリノリでアホプロデューサーを演じているし、ドクことクリストファー・ロイドとジェニファーことエリザベス・シューの『バック・トゥ・ザ・フューチャー』コンビ(正確には2作目と3作目)も健在で、二人の再会シーンには涙が出そうになった。


キャストと言えば日本語吹き替えキャストも実力派揃いなので(一名を除き)、往年のテレビロードショーのノリを楽しむのもオススメ。
特にジェリー・オコンネル役の東地宏樹の安定感は抜群で、彼が喋るたんびにニヤニヤしてしまう。
ジモティー!




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テーマ:ホラー - ジャンル:映画

モンスターズ/地球外生命体
モンスターズ/地球外生命体
★★★★★


人間のエゴとロマンチシズム


今度はいつ自分が襲われるかわからない状況にありつつも、ここでの生活があるから仕事があるからと街を離れられず、ガスマスクを常備してモンスター出現予報を気にしながらの共存を余儀なくされる人々。

この状況がまさに原発事故後の我々の生活とダブることにまず驚く。
それだけリアルだということだ。


この映画のスゴい所は、モンスターそのものではなく、人々の生活や背景を緻密に丹念に積み上げていくことで世界観を構築していく、低予算を逆手に取ったその演出スタイル。

そして、例えば、“いい写真”を撮るために子どもにガスマスクを被ることを要求するジャーナリスト。
米軍の爆撃による二次被害に怒りの声をあげる地元民達。
これら、内政干渉やテロ報復戦争などの現場で、現実に起こり得る描写を盛り込むことで、リアリティのある世界を造り上げている。
同時にそれらに対する批判もチクリと加える。


さらに、モンスターの生態が明らかになるに連れ、炙り出される人間のエゴ。
この生物達は街を襲っていたのではなく繁殖の為に上陸していた。
お互いに愛し合う姿は人間や他の地球上の生物となんら変わらない。

ラスト、これまで人間がモンスターの愛を引き裂いていたように人間達の愛もまた引き裂かれ得る、そう暗示しつつ、大きな余韻を残して映画は終わる。

『28日後…』がその後のゾンビ映画に影響を与えたように、本作もまた今後のモンスター映画の流れに影響を与えるだろう。
それ程にエポックメイキングな作品である。




テーマ:心に残る映画 - ジャンル:映画

ザ・ウォード/監禁病棟
ザ・ウォード/監禁病棟
★★★


ジョン・カーペンターのザ・ウォード


完全にネタバレしてるので注意!


観た人誰もが「アイ」で始まる映画と「エン」で始まる映画を思い浮かべるだろう。

だが、そこはカーペンター。ゴーストホラーの要素をプラス。
元の人格が別の人格達の共謀によって抹殺されそうになるも、幽霊のような姿で復讐を果たしていくという、恐ろしくも悲しい物語。

ゴーストホラーとして正しい図式になっているのが面白い。


ただ、元人格のアリスよりもクリステンの方が魅力的なのに、ストーリー上、アリスの人格を残すところに着地するのが、ややしっくり来ない。

また、女の子達のキャラクターがオタク受けを意識してそうな割に、カーペンターからはそれを魅力的に撮ろうというフェティッシュな姿勢が感じられないのがチグハグな印象を残す。
もっとニュートラルなキャラクターの方が差別化も出来て良かったかもしれない。


今作ではカーペンター自身は音楽を担当していないので、お馴染みの「ベンベン」は鳴り響かない。
その為、ちょっと物足りなさは残るが、全編に漂うアナログ感は紛れもなくカーペンター節。




テーマ:サスペンス映画 - ジャンル:映画

ブラック・スワン
ブラック・スワン
★★★★


オナッたりー・ポートマンとミラ・クンニす


主役へのプレッシャーと、母親の間違った子育てに対する反発から、幻視に悩まされる主人公のニナ。

心理的に追い詰められる様を見せる映像表現もさることながら、バレリーナの世界を見つめる視点が独特だ。

シューズを分解して手入れしたり、裏側にナイフで傷をつけたりの細部に至る描写。
優雅に泳いでいる白鳥も水面下では一生懸命に水を掻いていることを思い出させるような、肉体を駆使する様子や足音を強調したバレエ演出。

『レスラー』でプロレスラーの生態を赤裸々に描いたアロノフスキー節がここでも炸裂している。

さらに、「ダイビング」からの「死の暗示」という『レスラー』と同じ幕切れに鳥肌が立つ。


この作品は、言うなれば、アロノフスキーの「(死ぬ気で)はたらくひとたち」シリーズだ。
その点で『レスラー』の姉妹編と言える。

ただ、シナリオが一本道のため、ひたすら力技で幻覚映像を見せられても、途中で飽きてしまうのも事実。




テーマ:サスペンス映画 - ジャンル:映画

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