スペース・モンキーズの映画メイヘム計画
まじめにふざける映画批評。基本的にネタバレ注意。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
運命のボタン
運命のボタン
★★


役者は好演


リチャード・マシスンの原作は20ページ程のショートショートで、人間の倫理感をストレートに問うものだ。
発表は1970年だが、物語の時代設定は特定されていない。
その舞台をNASAが火星探査を始めた1976年に設定し、SF的アレンジを加えたのは面白い。
宇宙人というキーワードが出てくると「トンデモ映画」のレッテルを貼られがちだが、主人公の夫の職業に絡めて時代背景を丁寧に描いているので、ギリギリの所でリアリティが保たれている。

しかし、倫理感を試されるという原作の要素と、NASA関係者に対する宇宙からの警告とを両立させようとしたために無理が生じている。
「従業員」と呼ばれる工作員を送り込み、あの手この手でボタンを押すように仕向けるのはフェアじゃないし、警告を与えるという意味では回りくどい上に不確定要素が多い。
ループ構造にした点も含めて、つじつまあわせの脚本になってしまっている。

欲望に負けてボタンを押した主人公は最後、他人の為に自分の命を犠牲にできるか?という選択を迫られるが、結局、自分はこれで赦されるのか?という自分本位の考え方に終始している。
これも、夫に殺させないと話が成立しないという、つじつまあわせの為だ。

話を複雑にしたせいで、テーマがボヤけてしまった。




スポンサーサイト

テーマ:ミステリー・サスペンス - ジャンル:映画

タイタンの戦い
タイタンの戦い
★★


タイタンの戦いfeat.ハデス


81年のオリジナル版からキャラクターのエッセンスを持ってきているが、ストーリーは別物である。

オリジナル版で主人公の原動力となるのが王女アンドロメダを守ることだったのに対して、本作では育ての親の仇討ちに変わっている。
仇として実の父に立ち向かうことになるわけだが、そこがうまく消化されていない。

悪役としてハデスを登場させたのも大きな改変だ。
弟であるゼウスに騙されて冥界に左遷されたハデスが、神と人間の争いを利用して、積年の恨みを晴らそうと目論む。
ダークなキャラクター造形を含め、現代的なアレンジ。
オリジナル版にはハデスのハの字も出てこない。リリース・ザ・クラーケンするのはポセイドンの仕事だったのだが、クラーケンは海の魔物なので実はその方がしっくり来ていた。

仲間と旅をする点が強調されたのはいかにも『ロード・オブ・ザ・リング』以後といった感じだが、肝心の仲間のキャラが立っていないので、殉職シーンなどの盛り上がりに欠ける。
ドラコや、若手の兵士(名前すら覚えられず)なんかは、磨けばいいキャラになりそうなのだが。
一列に並んで歩くのを空撮で捉えるショットも、まんま『ロード・オブ・ザ・リング』過ぎる。


オリジナル版はストップモーションアニメの神、レイ・ハリーハウゼンの集大成とも言うべき作品だったが、リメイク版は見所がCGのみの大味なファンタジーになってしまっているのが皮肉だ。


それにしても、サム・ワーシントンのパンチラが気になって仕方なかった・・・。




テーマ:特撮・SF・ファンタジー映画 - ジャンル:映画

コララインとボタンの魔女
コララインとボタンの魔女
★★★★


WYBORNE=WHY BORN=なぜ生まれたの?


自分の娘に対してモラルハラスメントを行う母親について的確に表現している作品だ。

現実に、実の母親からモラルハラスメントを受けるケースは多い。
モラハラの加害者は、周りの人間を「味方」か「敵」かでしか判断しない。
自分の都合の良いように働いてくれる「駒」が味方であり、そうでない者が敵である。
人を味方にする為に、まずたいていは人懐っこくすり寄ってくる。そして徐々に、相手の弱みを握ったり自我を失わせて、精神的に支配する。
そうやって「標的」の周りの人間を自分の味方にすることで孤立させ、またその「駒」を使って「標的」の社会的地位を落としめて追い詰めていく。
被害者は時に「私はなぜ生まれたの?」と自問するまでに追い込まれる。

取り入ろうとした相手が味方になりそうにないとわかると、掌を返すように攻撃の対象とする。
つまり、自分の言いなりにならない人間や、「標的」の味方をする人間は「敵」である。

他人からは良く見られる必要がある為、外では良い人を演じ、一見理想的に見えるハリボテの家庭を造り上げる。
よく見れば穴だらけで矛盾点も多いのだが、本人は無頓着で堂々と振る舞うため、騙される人が多いのも事実である。

現実でも、取り入られた人間はそれ以前と比べると明らかに言動がオカシくなる。
それを、この映画では「ボタンの目」として視覚的に見せている。
表現として秀逸だ。




テーマ:特撮・SF・ファンタジー映画 - ジャンル:映画

マイレージ、マイライフ
マイレージ、マイライフ
★★★★★


飛びます、飛びます


一年のほとんどを出張に追われ、マイレージを貯めることを生き甲斐とし、女性とは上辺だけの付き合いしかせず、家庭を持たず、飛行機こそがマイホームだと言い切る、敏腕リストラ通告人のライアン。
そんな彼の心に様々な人との出会いが少しずつ変化を与えていく。

彼氏を追って引っ越したのにフラれてしまった新人女子社員。
ライアンの妹との結婚に直前になって怖じ気付く新郎。
家庭がありながらライアンと不倫をしていた女性。
色々な人達の家族観、恋愛観に触れ、自分の生き方を見つめ直す。

例えば、妹が結婚式の為に「フランス映画みたいに」全米各地を旅する自分達の立て看板写真を集めるエピソード。
想像していたよりも膨大に集まった写真を前に、複雑な面持ちのライアン。自分が地道に貯めているマイレージの無意味さを感じていたのかもしれない。
そこから、新婚旅行に行くお金がない妹夫婦にマイレージをプレゼントする場面に繋がる、幾重にも折り重なるようなエピソードの構成が見事。


ラスト。
ライアンは仕事を替えることなく続けていく。
リストラを言い渡す仕事に嫌気が差して転職するような、安易な結末にはならない。
しかし決して、仕事は仕事と割り切っているのではない。
それでも彼の中では確実に何かが変わっている。
前よりも確固たる信念を抱いてこの仕事に取り組むだろうことを予感させる、ライアンの表情がいい。


航空映像を音楽に合わせてリズミカルに繋いだオープニングも心地良い。




テーマ:心に残る映画 - ジャンル:映画

ハート・ロッカー
ハート・ロッカー
★★★★★


ハード・ロッカーじゃないよ。でも、ハードロックは好きみたい


これは戦争を肯定するとか否定するとかそういう類いの映画ではない。
戦場でしか生きられない男を描いた映画である。

本作の主人公は、ドラマ『LOST』の主人公ジャックと共通する部分がある。
戦場(島)でしか自分の存在意義を見い出せず、日常には居場所がない。だからまた戻る。
そして、どちらも共演がエヴァンジェリン・リリー(笑)。

特殊な環境で自分にしか出来ない仕事をこなすことで生を実感しているのだ。
人間爆弾にされた少年の真相を追って無茶な捜査を行ったのも、少年を思う心からではなく、行動を起こす言い訳が欲しかっただけなのかもしれない。


この作品一番の衝撃シーンは戦場ではなく、任務を終えて元の生活に戻った時の買い物の場面である。
棚一面にぎっしりと積み上げられたシリアルを前に佇む主人公。
その内のひとつを適当に掴み、カートに放り込む。
この1シーンで主人公の心情を全て表現している。




テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲
ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲
★★


ゼブラクイーン>ドロンジョ


『ヤッターマン』で味を占めた三池崇史が、より露出の多いコスプレを撮影したかっただけの作品。
以上。
ゼブラクイーンの、衣装からはみ出るムチムチのお腹と、股の間から見えるお尻は最高。




テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

copyright © 2017 スペース・モンキーズの映画メイヘム計画 all rights reserved.
Powered by FC2ブログ.
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。