スペース・モンキーズの映画メイヘム計画
まじめにふざける映画批評。基本的にネタバレ注意。
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運命のボタン
運命のボタン
★★


役者は好演


リチャード・マシスンの原作は20ページ程のショートショートで、人間の倫理感をストレートに問うものだ。
発表は1970年だが、物語の時代設定は特定されていない。
その舞台をNASAが火星探査を始めた1976年に設定し、SF的アレンジを加えたのは面白い。
宇宙人というキーワードが出てくると「トンデモ映画」のレッテルを貼られがちだが、主人公の夫の職業に絡めて時代背景を丁寧に描いているので、ギリギリの所でリアリティが保たれている。

しかし、倫理感を試されるという原作の要素と、NASA関係者に対する宇宙からの警告とを両立させようとしたために無理が生じている。
「従業員」と呼ばれる工作員を送り込み、あの手この手でボタンを押すように仕向けるのはフェアじゃないし、警告を与えるという意味では回りくどい上に不確定要素が多い。
ループ構造にした点も含めて、つじつまあわせの脚本になってしまっている。

欲望に負けてボタンを押した主人公は最後、他人の為に自分の命を犠牲にできるか?という選択を迫られるが、結局、自分はこれで赦されるのか?という自分本位の考え方に終始している。
これも、夫に殺させないと話が成立しないという、つじつまあわせの為だ。

話を複雑にしたせいで、テーマがボヤけてしまった。




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テーマ:ミステリー・サスペンス - ジャンル:映画

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