スペース・モンキーズの映画メイヘム計画
まじめにふざける映画批評。基本的にネタバレ注意。
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第9地区
第9地区
★★★★


『アバター』は志願兵、『第9地区』は徴集兵


『エイリアン・ネイション』の世界で『ザ・フライ』が『ダンス・ウィズ・ウルブズ』する映画。・・・というのは冗談だが、言われているような「目新しさ」はない。

しかし考えさせられる内容だ。
異星人はアパルトヘイトにおける黒人を表している。
MNUと異星人の関係は、生体実験などのおぞましさからもナチスとユダヤ人の関係をも匂わせる。


支配する側だった主人公が、される側の立場に逆転した時に、初めて見えてくる現実。
そして、そういう状況に置かれた時に人はどんな行動を取るのか?

ある面で『アバター』と同じテーマを扱っているのだが、あそこまでヒーローしない主人公がリアル。
『アバター』との大きな差は、志願兵か徴集兵かの違いだろう。
本作の主人公はヒロイズムを排した普通の人物として描かれており、心の弱さからくるであろうとんでもない言動も多々見られる。
前半部分でその辺りがしっかり語られるので、その後の展開に説得力がある。

しかし、指令船を作動させる時に主人公がクリストファーを殴り倒して自分だけ乗り込むのはちょっとやり過ぎ。自分で動かせると思うのも不自然だ。
また、主人公がピンチを切り抜ける時に「運」に助けられる場面が多いのも気になる。
これらのせいで、予期せぬ展開というよりは、目的地に向かって川の流れを強引に変えているような脚本に感じられるのが惜しい。


とは言え、それを補って余りある程の魅力に溢れている。

通常のドラマ映像に、ニュースやインタビュー、MNUの記録、監視カメラなど、様々なドキュメンタリー的映像をモンタージュする手法が、刺激的で強烈な印象を残す。




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テーマ:特撮・SF・ファンタジー映画 - ジャンル:映画

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