

★★★
ドラクエの敵かと思った
少年法によって守られてしまう殺人犯への復讐について描いた作品。
犯罪の現場が足立区というのが否が応でもアノ事件を思い出させてイヤだな。
ペンションを経営する父娘が登場するが、娘は長峰にこれ以上罪を犯して欲しくないと警察に通報するのに対して、父の方は長峰に銃と車を渡して警察から逃がす。
立場の違う者それぞれの考え方が興味深い。
そして刑事という立場ながら、長峰に味方してしまう若手の織部。苦悩する彼の気持ちがすごくよくわかる。
でも、刑事としてやっていくには、上司の真野ぐらい割り切らないといけないんだろう。
現実に、少年法を隠れ蓑に罪を犯すクズが存在するわけで、こういう作品が少しでも法改正を考えるきっかけになればと願うばかりだ。
共犯の少年が犯人の住所を留守電に吹き込んだり、「川崎駅前」という情報だけからチッタデッラで待ち伏せ出来たりといった都合良すぎる展開が気になるところ。
本題とは関係ない部分だが、こういう細かい所をきっちり作る、その積み重ねで、リアリティのある作品になるんだよな。
また、重いテーマを扱っている割に、映画として軽すぎる。作る人間の力量不足か。
この辺りは完全に韓国映画に分があるね。
そういう意味では、伊藤四郎という配役も軽すぎる。ニン。
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