スペース・モンキーズの映画メイヘム計画
まじめにふざける映画批評。基本的にネタバレ注意。
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スラムドッグ$ミリオネア
スラムドッグ$ミリオネア
★★★★★


「お前が邪魔ール。」byインドのみのもんた


好き嫌いが分かれるであろうダニー・ボイル監督のアクは薄まってはいるが、『普通じゃない』や『ミリオンズ』を思い起こさせる、紛れもないボイル作品だ。
貧民街で逞しく生きる子供達の生命力を感じさせる所はメイレレスの『シティ・オブ・ゴッド』を彷彿とさせる。


「オーディエンス」、「50/50」、「テレフォン」と、クイズ$ミリオネアの特徴を最大限に活かしたストーリー展開が面白い。
常識の範疇である簡単な問題に「オーディエンス」を使ってしまうことで、ジャマールの育った環境の悪さを表現し、「50/50」では、ジャマールを陥れようとする司会者との駆け引きを演出する。
そして「テレフォン」で兄サリームの携帯電話を通じてラティカとのコンタクトを実現させ、感動的な再会へと導いていく。

ジャマールの半生が巨大なピタゴラスイッチのように、大団円に向けて転がっていく。
最後の問題を勘であててしまうのが象徴的で、運命に翻弄される人間を寓話的に描いている。
ジャマールは億万長者になり、駅を貸し切って大勢のダンサーを雇い、ラティカと踊り狂う運命だったのだ。
やっぱりインド映画と言えば、あの踊りがなきゃね。


急激な成長を遂げるインドを、主人公ジャマールの体験を通して描き、その話は尋問をする警官によって聞き出されるという、二重構造になっているところも面白い。

普段はジャマールに意地悪をしているが肝心な場面で命を救ってくれる兄サリームが、結果的に街の二大マフィアを殺してしまう役回りなのも、極端でおかしい。

二人の辿った道は、急成長したインドの表の面と裏の面を象徴している。




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テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

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