

★★★
イナバウアー(禁句)
悪魔祓い(エクソシズム)をPOVの擬似ドキュメンタリー形式で撮った作品。
主人公の神父がエクソシズムに否定的で、トリックを使うことでエクソシズムのウソを暴こうとしている、そのスタンスが面白い。
POV映画が珍しくなくなった今、単に悪魔祓いを題材にするだけではなく一捻り加えたのがこの作品の特徴。
集落の住人がカルト集団だったという『悪魔の追跡』もかくや、という展開もワクワクしたが、いかんせん唐突過ぎた。
徐々にあの流れに持って行ったらもっと盛り上がったかも。
しかし、この作品で最も引っ掛かるのは、擬似ドキュメンタリーとしての作り込みと設定の甘さだ。
このフィルムは発見された後に編集されたハズだが、後半になるに連れて撮りっぱなしの映像になるのは不自然。しかも後半の無編集部分にもなぜか音楽は付いている。
カメラを止めた時に真っ暗な画面が録画されているのも不自然。
そもそも、カメラマンがあの状態で殺されたら、このフィルムは隠蔽されて世に出ることはなかったはずだ。
『クローバーフィールド』は完璧にやり切っていたなぁと、改めて思う。
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