スペース・モンキーズの映画メイヘム計画
まじめにふざける映画批評。基本的にネタバレ注意。
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八日目の蝉
八日目の蝉
★★★★


エンゼルたちのウォーズ


二人の女性の違いは、人と魂で向き合っているかどうかである。
エンゼルさんが希和子に語った言葉が真理だ。

実母は娘の心を理解しようとせず、自分を母親だと認めてもらえないことにヒステリックになるばかり。
娘が大学生になった現在も、当時のことを悔いるばかりで娘と向き合えていない。
この事件の原因を作った夫と別れるでもなくその後も普通に暮らしている辺り(つまり夫とも向き合えていない)、薫が実母に育てられていたとして、果たして幸せだったかどうかは疑問である。

実際、薫の心を形成している母親からの愛情は希和子の物だった。
自分が逮捕される瞬間も、薫の食事のことを気遣う希和子は人間として立派だ。


そしてもう一つ浮かび上がって来るのは、血の繋がった親子関係が絶対だという考え方に対する問題提起である。

警察に保護された薫は、あの瞬間から母親だと思っていた人から引き離され、二度と会うことは出来なくなったのだ。
この警察の対応を含め、子どもを血の繋がった母親の元に戻せば「めでたしめでたし」という考えは余りに短絡的。
子どものことを第一に考えるならきちんとしたケアが必要だ。


役者の演技も素晴らしいが、中でも小池栄子の挙動不審演技は特筆モノ。
こういう人、知り合いにいるよ。

余談だが、赤ちゃんに乳をあげる場面やラブシーン後の戯れで、不自然にオッパイを隠すところに邦画メジャー系映画の限界を見た気がする。




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