スペース・モンキーズの映画メイヘム計画
まじめにふざける映画批評。基本的にネタバレ注意。
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悪魔を見た
悪魔を見た
★★★★


いいビョンホン、悪いビョンホン


怪物と戦う者は自らも怪物とならないように気を付けねばならない。
汝が深淵を覗き込むとき、深淵もまた汝を覗き込んでいるのだ。
ニーチェ「善悪の彼岸」より

監督自ら発言しているように、ニーチェのこの一節がテーマとなっている。


復讐されるチェ・ミンシクといえば、パク・チャヌク監督の『親切なクムジャさん』を思い出す。
あちらは塾の講師、こちらは塾の送迎バスの運転手。
なんだか、「あの人は今」みたいな設定でおかしい。

クムジャさんが被害者の遺族まで集めて完璧な復讐を遂げたのに対して、スヒョンは復讐の行動原理を見失い、犯人とのゲームに溺れていく。


スヒョンは容疑者として挙がった男達を順に痛め付けていく。
しかし、脅されたら自首するような最初のヤツらとは違い、ギョンチョルは真のサイコパスだ。
サイコパスは修羅場を好む。
復讐されることさえもゲームとして楽しむのだ。
相手と同じ土俵に立った時点で「勝ち」はない。

ギョンチョルが被害者の家族にまで手を出したことに反撃するべくギョンチョルの家族を巻き込んでみても、ヤツには全く効果はない。
自分がヤツと同じ次元にまで落ちぶれてしまったことによる虚しさが残るのみだ。


タクシーに偶然乗り合わせた強盗を巻き込んでの三つ巴や、押し掛け『ホステル』状態のシリアルキラー仲間の登場など、展開は予断を許さない。
だがそれ故に、散漫な印象が残るのも事実。

また時折、冗長なシーンや説明的過ぎる描写など、演出面で引っ掛かる部分がある。
映画には省略の美学というものがある。
下剤を奪うシーンがあれば、その後は見せなくてもわかるって・・・。




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テーマ:韓国映画 - ジャンル:映画

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