スペース・モンキーズの映画メイヘム計画
まじめにふざける映画批評。基本的にネタバレ注意。
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リミットレス
リミットレス
★★★★★


ドラえもん、頭の良くなる薬出して!


人間の脳のポテンシャルを100%引き出すことが出来る薬を手に入れた主人公。
うだつの上がらない作家が巻き込まれる騒動を描いた、すこしふしぎ(SF)なサクセス・ファンタジー。


薬を飲んだからといって必ずしも上手くいく訳ではなく、主人公の元妻のように廃人になるケースもある。

要はその人の本質が重要だ。
ドーピングしても本来の人間性を無視して素晴らしい人間になることなど出来ないのだ。
これは『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』と同じテーマであり、私が両作品に惹かれる部分でもある。
薬を分析させて量産し、脅威となる人物をうまくかわして成功していく主人公は、元々クレバーさを備えていたのだ。

主人公以外にも薬を利用している権力者が登場し、世の中の成功者は皆この薬を使っているのかも…とほのめかしていく展開も面白い。


映像の素晴らしさも特筆ものだ。
オープニングにも登場する、延々と続くスクロールは薬が回ってきた表現として秀逸。
観ているこちらもクラクラする程だ。

そして第三者目線で主人公を見ると、表情がキリッとするだけでなく髪や肌が小綺麗になって、画面が明るく、彩度も高くなる。
この演出がまた気持ちいい。


ジャイアンキャラ的なヤクザのコミカルな味付けも効いている。




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テーマ:心に残る映画 - ジャンル:映画

ラスト・エクソシズム
ラスト・エクソシズム
★★★


イナバウアー(禁句)


悪魔祓い(エクソシズム)をPOVの擬似ドキュメンタリー形式で撮った作品。

主人公の神父がエクソシズムに否定的で、トリックを使うことでエクソシズムのウソを暴こうとしている、そのスタンスが面白い。
POV映画が珍しくなくなった今、単に悪魔祓いを題材にするだけではなく一捻り加えたのがこの作品の特徴。

集落の住人がカルト集団だったという『悪魔の追跡』もかくや、という展開もワクワクしたが、いかんせん唐突過ぎた。
徐々にあの流れに持って行ったらもっと盛り上がったかも。


しかし、この作品で最も引っ掛かるのは、擬似ドキュメンタリーとしての作り込みと設定の甘さだ。
このフィルムは発見された後に編集されたハズだが、後半になるに連れて撮りっぱなしの映像になるのは不自然。しかも後半の無編集部分にもなぜか音楽は付いている。
カメラを止めた時に真っ暗な画面が録画されているのも不自然。
そもそも、カメラマンがあの状態で殺されたら、このフィルムは隠蔽されて世に出ることはなかったはずだ。

『クローバーフィールド』は完璧にやり切っていたなぁと、改めて思う。




テーマ:ホラー - ジャンル:映画

ランナウェイズ
ランナウェイズ
★★★


ランナウェイズからランナウェイ


オープニングの初潮シーンから濃厚な内容を予感させる。
しかし、インディー臭い雰囲気映像を多用した薄味のドラマに、やや肩透かし。

本気でロックをやりたいジョーン・ジェットと、今の生活から抜け出したいがやりたいことの定まらないシャーリー、そして問題だらけのその家族と、面白くなりそうな要素は揃っているのだが・・・。
シャーリーが、周りへの迷惑を顧みないただの気紛れ娘に見えてしまうのが勿体ない。


とは言え、寄せ集めバンドが次第に形になっていく過程は面白い。
プロデューサーが仕掛けたいわゆる企画モノだが、産み落とされてから成長し、死んでいくまで、バンドはやっぱり生き物である。

バンドや音楽に興味のある人にはそういうシーンだけでも堪らないだろう。

女優達のロックミュージシャンなりきり演技も楽しい。
特にジョーン・ジェットを演じたクリステン・スチュワートはハマり役だ。




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八日目の蝉
八日目の蝉
★★★★


エンゼルたちのウォーズ


二人の女性の違いは、人と魂で向き合っているかどうかである。
エンゼルさんが希和子に語った言葉が真理だ。

実母は娘の心を理解しようとせず、自分を母親だと認めてもらえないことにヒステリックになるばかり。
娘が大学生になった現在も、当時のことを悔いるばかりで娘と向き合えていない。
この事件の原因を作った夫と別れるでもなくその後も普通に暮らしている辺り(つまり夫とも向き合えていない)、薫が実母に育てられていたとして、果たして幸せだったかどうかは疑問である。

実際、薫の心を形成している母親からの愛情は希和子の物だった。
自分が逮捕される瞬間も、薫の食事のことを気遣う希和子は人間として立派だ。


そしてもう一つ浮かび上がって来るのは、血の繋がった親子関係が絶対だという考え方に対する問題提起である。

警察に保護された薫は、あの瞬間から母親だと思っていた人から引き離され、二度と会うことは出来なくなったのだ。
この警察の対応を含め、子どもを血の繋がった母親の元に戻せば「めでたしめでたし」という考えは余りに短絡的。
子どものことを第一に考えるならきちんとしたケアが必要だ。


役者の演技も素晴らしいが、中でも小池栄子の挙動不審演技は特筆モノ。
こういう人、知り合いにいるよ。

余談だが、赤ちゃんに乳をあげる場面やラブシーン後の戯れで、不自然にオッパイを隠すところに邦画メジャー系映画の限界を見た気がする。




テーマ:日本映画 - ジャンル:映画

RED/レッド
RED/レッド
★★


老後も
エンジョイ
ダイ・ハード



同名のアメコミの映画化。
豪華キャストを揃えながら、ただ筋を追っただけのような無味無臭な仕上がりが勿体ない。
監督の個性や作家性をもっと味わいたい。

深夜のテレビ放映でダラっと観るとしたら、これでもいいのかもしれないけど。


やはり見所は豪華なキャストアンサンブル。
ブルース・ウィリスはいつものブルース・ウィリスだが、仲間の「RED」達を始めとして、その他脇役まで楽しませてくれる。
カール・アーバン、リチャード・ドレイファス、そしてすっかり眉毛の白くなったアーネスト・ボーグナイン!

個人的には、ヘレン・ミレンとブライアン・コックスのパートが良かった。
久々に再会した老齢の元恋人たち。
いい雰囲気で微笑ましい。

そして、ただの強迫性障害に見えたマルコビッチの腕の確かさに大爆笑。




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