スペース・モンキーズの映画メイヘム計画
まじめにふざける映画批評。基本的にネタバレ注意。
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ぼくのエリ 200歳の少女
ぼくのエリ 200歳の少女
★★★★


いとしのエリ


『リトルショップ・オブ・ホラーズ』を思い出した。
リック・モラニス扮する気の弱い主人公が、知能を持つ吸血植物を育てるために殺人を重ねるというホラーミュージカルだ。
オスカーとエリの関係は、このような「ペットと飼い主」の関係に近い。


エリは食糧である人間の血液を調達してくれる初老の男と暮らしている。
その男の死期が近付いて来た今、彼に代わる飼い主が必要なのだ。

対してオスカーはエリに、社会に居場所がない者同士、シンパシーを感じている。似た者同士としての仲間意識が強い。
また、この閉ざされた世界から旅立つためのパスポートでもある。
ラストのプールでの一件(この惨殺シーンはホラー映画史に残る名場面)から、用心棒として頼れる存在だとも感じているかもしれない。

本来ならば二人は、割り切った関係でのみ成立する。
初老の男とエリとの関係がそうであったと窺わせるように。

それなのに恋心が芽生えてしまうから切ないのだ。


世間から隔絶された世界に暮らし、黙々と血液を調達していた初老の男。
恐らく彼以前にも同じ様な男達が存在し、これからも現れ続けるのだろう。
オスカーもそのサイクルの一部として同じ行く末を辿るのは明白だ。


P.S.
エリが着替えをする場面で秘部にボカシを入れたのは、製作者と観客に対する暴挙である。
実はあのボカシの向こうには、男根を去勢された傷痕があったのだ。
そして、オスカーはその事実を知った上でエリを受け入れる。そこが重要なのだ。
しかし、その部分を隠してしまっては、エリの台詞「私は女の子じゃないの」の意味が全く変わる。
自分もそうだったが、多くの観客が、「普通の女の子ではなくバンパイアだよ」という意味に捉えたはずだ。
加えて邦題に200歳の「少女」と付けて、ボカシによる改変を誤魔化そうとしているのがヒドい。

少女の裸体は児童ポルノに抵触する?
いや「200歳」なんだからOKでは?
まぁ、冗談を抜きにして、製作者の意図、作品の意味を変えるようなことを、やっていいわけがない。




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テーマ:ホラー映画 - ジャンル:映画

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